木材について
栗
以前は線路の枕木にも使われていて、耐久性・耐湿性に優れた材。
素朴さと品格を合わせ持つ所以は、加工性の良さから来ているように思います。
山桜
赤や黄色みの中に青みも含まれていて、人肌に近い色調。
木質は緻密で重硬、経年で深い飴色に変化。
水目桜
山桜に比べ色白で淡い色調。
白太部分にも強度と弾性があるので、家具の吸い付き桟などに使用。
1mm程度の厚さに仕上げた調理用のヘラは漆仕上げでまずまず耐久します。
鬼胡桃
木質は少々粗めですが、やわらかい色調なので、どんなものとも合わやすい。
熱に強いのでヘラなどの調理道具に向く。
成長過程で、クマに引っかかれて入皮が多い。
楓・メープル
浮き上がる木目が緻密で美しい。
粘りがあり切削が重たい。
楢(ナラ)
家具・樽材などに使われる硬めの材。
食器としては、少々ぶっきら棒な印象...。所々に浮き上がる斑の模様に惹きつけられるもの有。
欅(ケヤキ)
削った時の香りに、何故か長い年月を感じてしまう...。
赤手、黄色手、白手などと区別され、割と種類豊富。
松
近頃、敬遠されがち...加工時の脂も厄介...。
吹き漆で仕上げた時の、見た目を覆す重硬感に期待。